『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』レビュー|入門書のさらに入門として読めた一冊
『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』をKindle版で読みました。地政学にちょっと興味があるけど、しっかり勉強してこなかった人に向く一冊だと思います。
学生時代、世界史は半分寝ていた私でも飽きずに読み切れました。地政学入門書の、さらに入門書という印象です。
この本が向く方・向かない方
長期的に変わりにくい、地政学の基礎を知りたい方に向いていると思います。
一方、短期的に変動する、最新の世界情勢の解説をしてほしい方には向きません。
この本を読むメリット
世界の国々の、根本的な動機を考える手がかりになります。
この本では、おもに以下の国における地政学的な強みと弱みが解説されています。
- アメリカ
- ロシア
- 中国
- 日本
日本やアメリカは言うに及ばず、距離的に身近な中国、ウクライナへの侵攻で関心を持ったロシアと、興味や馴染みのある国々です。
とはいえ、忙しい現代人にとって、これらの国々の最新の動向を日々追いかけて覚えるのはなかなか大変です。
そこで、本書で解説されている地政学の基礎を学ぶことで、
「この国はこんなことをしているが、その本質的な理由は〇〇だからだな」
と自分なりに考え、日々の動向が頭に入りやすくなると感じました。
私の場合は、中国やロシアの領土拡張について、その戦略の概略や方向性を考える手がかりになりました。
また、理由を考えることで、「では平和を実現するには?」という疑問にも、場当たり的な対応だけでなく、背景から自分なりに考えられるかもしれません。
本書の特徴と読みやすさ
簡潔で整然とした文章で、専門用語は控えめです。
多くの方にとって読みやすい構成だと思います。私も特定の章だけでなく、本全体がわかりやすかったと感じました。説明不足やわかりにくさ、図表・地図・用語解説に、特に不満はありませんでした。
それでも、「入門書とはいえ専門書を1冊買うのは躊躇する…」という方は、著者名「社會部部長」でYouTubeを検索するとよいでしょう。
著者が投稿している動画で、本書の考え方や説明の仕方の一部を知れます。
私は動画から著者を知り、本書を購入しました。Kindle版で読んだ使い勝手にも、特に不満はありませんでした。
注意点
本書は各国の最新情勢を解説する本ではありません。
最新の解説を知りたい方は、日々のニュースを追ったり、ほかの著作を読んだりした方がよいでしょう。
地政学に少し興味があり、各国の行動を考える基礎から入りたい人にとって、取りつきやすい一冊だと感じました。
商品リンク
私が読んだのはKindle版です。Yahoo!ショッピングと楽天市場のリンク先は紙の本です。